【レインボーマン】最終回の結末は?原作・川内康範の経済テロを考察

「インドの山奥で、修行して〜♪」
替え歌のフレーズとしても今なお世代を超えて語り継がれる、昭和の特撮ヒーロー番組『愛の戦士レインボーマン』。
本作の原作を手掛けたのは、あの『月光仮面』でも知られる伝説のヒットメーカー・川内康範(かわうち こうはん)氏です。彼の放つ熱く鋭いメッセージ性が、作品の根底に強烈なリアリティを肉付けしていました。
しかし、この異色のヒーローが迎えた「最終回の結末」がどうなったか、皆さんはご存知でしょうか?
実は、大人になってから改めて見返すと、単なる正義の味方ではなく、現代の「新NISA」や「ハイパーインフレ」に直面する私たちが青ざめるほどの、高度な投資・経済戦争のシミュレーション作品だったのです。
今回は、敵の恐るべき金融テロと、レインボーマンの限界すぎる資産運用を、クスッと笑える切り口で徹底考察していきます!
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『レインボーマン』の基本設定:経済の崩壊を狙う「死ね死ね団」の投資戦略


引用:Google画像検索

まずは基本データをおさらいしましょう。主人公のヤマトタケシは、1人で7つの姿(ダッシュ1〜7)に変身できる超能力を授かり、日本滅亡を企む悪の組織「死ね死ね団」と戦います。
 
この死ね死ね団、ただの悪の組織ではありません。彼らが目指したのは、怪獣で街を壊すような脳筋ルートではなく、「内部からの日本経済のハッキング」です。
彼らの基本ドクトリン(戦略)は、武力行使ではなく金融市場の混乱。現代のファンドマネージャーや経済アナリストも真っ青な、極めて理詰めのポートフォリオで日本を追い詰めていきます。なぜ彼らの作戦がこれほど恐ろしいのか、現代の経済視点から解剖していきましょう。

【経済・投資視点】現代のマネーリテラシーでツッコむ不条理な生態

偽札キャシュオンリー作戦!新NISAも吹き飛ぶハイパーインフレの恐怖

死ね死ね団が実行した「M作戦」。それは、精巧な偽札を何兆円も印刷し、日本中にばら撒いて物価を爆上げさせるという、ガチの金融テロです。
劇中では、1万円札がただの紙屑のようになり、大根1本を買うのに札束が必要になるハイパーインフレが描写されます。
現代の私たちが必死に「新NISA」や「オルカン(全世界株)」で資産防衛しようとしている努力を、物理的な「偽札の物量作戦」だけで一瞬にして無価値にする破壊力
中央銀行(日本銀行)の金融政策すら機能しなくなるレベルのインフレを50年前に描いていたこの作品は、もはや特撮ではなく、最悪の経済ディストピア予言書です。

主人公の資産運用:リターン(配当)ゼロの全力「自己投資」の限界

これほど恐ろしい経済テロに立ち向かうヤマトタケシですが、彼の経済基盤はあまりにもボロボロです。
彼はインドの山奥で10年以上修行し、7つの超能力(スキル)を身につけました。いわば、全財産と全時間をベットした「究極の自己投資」です。
しかし、この投資、「自己満足度100%・配当金0円」という、もっとも利回りの悪いポートフォリオになっています。
テロを防いでも国からの報奨金はなく、生活費のためにアルバイトをする時間もない。タケシの家計簿があるならば、「毎月大赤字」で破産寸前なのは確実です。経済を守る男が、自分の経済圏を一番守れていないという壮大な矛盾に心が震えます。

【最終回の結末】ラスボスは「海外資産」を逃がして完全逃亡?

※ここからは物語の核心的なネタバレを含みます。
この凄まじい金融戦争の果てに、彼らを待ち受けていた最終回の結末は、投資信託の暴落よりもシビアな現実を突きつけてきます。
レインボーマンの死闘により、死ね死ね団の偽札工場やテロ計画はすべて阻止され、組織は壊滅に追い込まれます。しかし、敵の総帥であるミスターKは、タケシに倒されることも、警察に逮捕されることもありません。
 
なんと、自家用飛行機であっさりと海外へ逃亡(トンズラ)してしまうのです。
ラスボスを逃がしたまま、戦いは終了します。
「悪の根絶」というタケシの長期投資は、目標達成直前で、「トップだけが海外に資金を逃がして勝ち逃げする」という、資本主義の最も冷徹なバグを見せつけられて強制終了を迎えたのです。

なぜ『レインボーマン』は今見ても面白いのか?令和のマネー社会への警告


引用:Google画像検索

一見すると、非常にモヤモヤするバッドエンドです。しかし、このリアルすぎる結末こそが、50年以上経った今もこの作品を「伝説」たらしめている理由でもあります。
本作は、目に見えない「信用経済の崩壊」という恐怖を、昭和の時点で完璧にシミュレートしていました。
  • レインボーマンの構造:無報酬で、現物の肉体(労働力)だけを削って戦う戦士
  • 死ね死ね団の構造:通貨価値を暴落させ、市場をコントロールする国際資本主義の闇
劇中の日本国民は、死ね死ね団の経済デマに簡単に踊らされ、パニック買いを起こして社会をパニックに陥れます。これは、SNSの不確かな情報で株価や仮想通貨が乱高下し、右往左往する現代のマネー社会の縮図そのものではないでしょうか。
タケシが命がけで守ったのは、実は平和ではなく、「脆すぎる人類の信用経済システム」だったのかもしれません。これほど皮肉で、これほど現代の投資家たちに刺さる特撮番組が他にあるでしょうか。

まとめ:私たちは「彼の自己犠牲」に値する経済人になれているか

現代の「損得勘定」や「インカムゲイン(不労所得)」というフィルターを通して見ると、ヤマトタケシのノーギャラ活動はツッコミどころ満載で、あまりにも非効率です。
しかし、だからこそ、自分の生活を犠牲にしてまで他人の平穏(と経済)を守ろうとした彼のピュアな正義感が、私たちの心に深い感動と、クスッと笑える愛おしさを残してくれます。
もし彼が現代の「円安」や「物価高」に苦しむ日本のタイムラインを観測したとしたら、果たして今でも戦ってくれるでしょうか。それとも、あまりのくだらなさに絶望して、「もう日本円での貯金はやめる!」とインドの山奥で金(ゴールド)の買い付けに走ってしまうでしょうか。
私たちは、彼に守ってもらうに値する、まっとうな社会人かどうか。
もし街で、黄色いスーツを着て必死に走る青年を見かけたら、不審者扱いするのではなく、そっと「株主優待券」でも差し入れてあげようではありませんか。
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